生命保険の見直し

保険料は馬鹿になりません。ちまちました節約よりも保険の見直しが一番家計に効果的だと思います。FPとして私が考えた保険の見直しのポイントを上げたいと思います。

保険に関しては、別サイト「保険の見直し」にも詳しく掲載しています。

■保障はそんなに必要なのか

保険外務員に勧められるまま、「よくわからないからお任せ」と組んだ保険はありませんか? そんな保険に入っているなら、その保険は必要以上の保障を詰め込んだ、無駄の多い保険だと思います。外務員は「家族が出来たら補償額も増やさないといけませんね。」なんて言いますが、私は、結婚を機に保険を見直し、大幅に保障額を減らしました。今までが無駄が多かったようです。

保険はあくまで「万が一のときに多額の出費で生活が困窮することがないように」掛けるものです。「万が一のときに遺族に多額の遺産を残すため」に掛けるものではありません。
内容はしっかり確認

■必要な保障額

自分の死後に家族がどうなるかシミュレーションしたことがありますか?18歳以下の子供がいたら遺族基礎年金が給付され、さらにサラリーマンなら遺族厚生年金ももらえます。住宅ローンは団体信用生命保険で完済され、支払いの必要はありません。 これだけで切り詰めた生活なら十分やっていけます。それに加えて、子供の学費くらいをパートで稼げば、莫大な保障なんていらないんです。

このあたりを踏まえ、必要保障額を計算できるExcelのワークシート(サラリーマン向け)を作成しました。ぜひご活用ください。

必要保障額算出シート(292kb)(Excelのシートです)

また、次の生命保険会社などのホームページでも、シミュレーションをすることができます。

損保ジャパンDIY生命
日本生命 必要額診断
保険スクエア Bang! 賢い保険の選び方

参考ホームページ  保険比較の保険市場 各種保険の資料を一括請求できます。資料請求ならここが一番。
  金融広報中央委員会 年金シミュレーション

■独身者、専業主婦に生命保険は必要?

何度も繰り返しますが、万が一のことがあったときに経済的に困らないようにするのが保険ですから、扶養家族のいない独身者や、もともと収入のない専業主婦には生命保険はほとんど必要ありません。保険外務員は独身の人に対しても「社会人になったんだから」「親孝行のために受取人を親にして保険をかければ」などと言いますが、そんな言葉で意味も考えずに加入するのは社会人らしくありませんし、いくらお金を残そうが親より先に死ぬなんてとんでもない親不孝です。

また、専業主婦が亡くなって経済的に困るのは一般的に葬式代くらいではないでしょうか。ただし、子供が小さいうちは保育所代が発生することもあるので、全く必要がないわけではないことも頭に入れておいて下さい。

■加入する生命保険会社

生命保険会社はチューリッヒAIGエジソン、などの外資系、オリックス生命、ソニーなどのカタカナ系を中心に資料請求し、保障内容と保険料のバランスがいいところを選ぶのが良いでしょう。私の場合、定期保険と医療保険はオリックス生命とチューリッヒ生命を選びました。すべて掛け捨てで解約払戻金はほとんどありませんが、保険料は安いです。中途半端な解約払戻金のある保険よりも、完全掛け捨ての方がお得だと思います。浮いた保険料を貯蓄に回せば、柔軟に使えるお金が増えますよ。でも、バブル時に設定された利回りのよい終身保険は解約せずに置いておいた方がいいですね。

■共済の利用

ここ数年、各種共済の利用が増えているようです。共済は事業コストを削減することにより、一般の生命保険会社よりも大幅に掛金を引き下げています。うまく利用すれば、出費を抑えることができるでしょう。共済には、年齢にかかわらず掛金が一定のものが多いですから、特に、中高年層にはおすすめできます。

とはいえ、共済は万能ではありません。共済の少し変わった点の一つに、死因(交通事故、不慮の事故、病気)によって支給される共済金が違うことがあげられます。遺族にとっては、どう亡くなろうがその後の生活費に変わりはないわけですから、死因で額が変えられるのはライフプランを考える上では、おかしいと言わざるを得ません。

死亡保障に関しては、共済で保障されるのは最も少ない病気死亡の額だけだと考え、上乗せで保険を掛けた方がいいでしょう。掛け捨ての子供向け医療保障など、保険会社にはないとてもいい商品もあります。

■医療保険

医療保険に加入するときにはまず、自分が入院などで多額の医療費を使ったときに会社や健康保険組合がどれだけ援助してくれるかを知る必要があるでしょう。1ヶ月の自己負担を20,000円のみとしている健康保険組合が多いんですよ。それなら、入院してもそんなに保障はいらないですよね。 それから、生命保険にも言える事なんですが、健康的な生活を送ることが保険よりもずっと大事です。リスクを減らせば、保障を減らしても不安は少ないと思います。これが保険料を安くする近道ではないでしょうか。

■1泊2日から保障は必要?

「1泊2日から」「日帰り入院でも」保険金が出る医療保険が大流行ですが、果たしていい保険なのでしょうか。当然のことながら、保険金の出やすい保険の保険料は高いです。ある会社で試算すると、「1泊2日から」は、「5日目から」より保険料が25%も高く設定されてました。「保険料は高いけど、保険金をもらえる確率は増えるし、元を取りやすい」と反論する声もあることでしょう。

でも、考えてみてください。2、3日の入院で生活が困窮するでしょうか? それを支払うくらいの貯金は誰にだってあることでしょう。保険は「万が一のときに経済的に困らないように」かけるもので、「元を取るため」にかけるものではありません。全然困らないところに保険をかけるのは無駄だと私は考えています。その差額を貯蓄に回した方が、いい生活ができると思います。実際に入院したときにもその貯蓄は使えるわけですしね。

ある生命保険会社30歳からの10年間の保険料(1日あたり5,000円、定期タイプ)
と「元を取る」ために必要な入院日数

  保険料合計 給付日数

連続の場合の
入院日数

5日目から 163,200円 33日 37日
1泊2日から 203,400円 41日 42日

それでも「高い確率で元を取りたい」のなら、医療保険には入らないことをおすすめします。医療保険(1日あたり5,000円、定期タイプ)に30年間(30歳〜60歳)入ると保険料が100万円程度必要です。「元を取る」ためには、200日間以上入院しなくてはなりません。元を取れる人なんて、不健康で不幸な一握りの人でしょう。

■こども保険

少し前は、「子供が産まれたらこども保険。学費の蓄えができて、入院保障や万が一の死亡時にも保険金が下りる。」って感じでしたが、考えてみれば子供が死亡したって金銭的に 何も困らないし、医療保障なら通院1日目から給付のある全労済生協の共済にいい商品があります。

必要なのは学資を貯めることもかねた保険だけなんです。 学資を貯めるための保険としてはソニー生命と郵便局の簡易保険が有名ですが、私はより利回りのよい養老保険(250万円、20年満期)を選びました。その中でも払戻率の高い年払を選択しているので、18年で中途解約しても払込額の117.4%が払い戻されます。

"学資保険"以外もチェック

  年払保険料 払込総額 18歳時の
払戻金
払戻率 契約者死亡時
ある生命保険会社の養老保険 103,705円 1,866,690円 2,192,075円 117.4% 2,500,000円
ソニー生命の学資保険 107,382円 1,932,876円 2,200,000円 113.8% 2,200,000円
(こども18歳時)

平成13年6月1日現在 親29歳、子0歳で試算

■月払い?半年払い?年払い?

保険は月払いが一般的ですが、年払いや半年払いも選択可能です。私も月払いから年払いに変更し、約5%のコストを削減することができました。なお、変更は一般的に年に1度の契約月にしかできないようです。

■私の見直し例

保障内容の主なものは下記の通りです。保険料の中で占める割合の少ない細かな特約は省きます。また、定期保険や医療特約の保障期間なども少しずつ異なります。

  見直し前 1回目の見直し後 2回目の見直し後 3回目の見直し後
定期死亡保険 1,800万円 1,500万円 2,700万円 2,200万円
終身保険 200万円 133万円 133万円 133万円
養老保険 なし 250万円 250万円 250万円
収入保障 180万円/年×10 なし なし なし
ガンと診断 300万円 30万円 30万円 なし
入院 5日以上で
7,000円/日
定期
5日以上で
5,000円/日
定期
5日以上で
5,000円/日
定期
1日目から
5,000円/日
終身
入院
付加特約
ガン・心疾患で5日以上
+5,000円/日
ガンで5日以上
+5,000円/日
ガンで5日以上
+5,000円/日
なし
保険料 161,460円/年 150,512円/年 178,580円/年 194,994円/年

以上のような見直しを行いました。従来の保険の終身部分の200万円は133万円に減額し、払済み保険としました。2人目の子どもが生まれた際に必要保障額が増えたことにより保険料は少し増えましたが、万一のときに多額の保障をもらうための保険料から、生きていて豊かな生活をするための保険料に姿を変えました。これも、健康に自信があるからできると考えています。

3回目の見直しは、貯蓄が増えてきたことによるものです。また、同時に医療保険を終身タイプとしました。保険料が上がってしまいましたが、年齢が10歳上がったので仕方ないですね。


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